On the Waters

帆船のことや、ヨットのこと

イギリスで RYA Day Skipper の講習を受ける (3) イギリスの天気は変わりやすい編

講習3日目。今日はグラハムがスキッパー役を担当。イギリスらしさを満喫した1日でした。

航海日誌

3日目

出港

6:30起床、7:00朝ごはんで、予定通り、8:00に出航。今日のスキッパー役はグラハム。出航の指示から、帆をあげるタイミング、エンジンを止めるタイミング、全部決めて指示しないといけない。グラハムは迷いなく指示をだしていてさすが。
天気予報によると、風速3から4ノットで南西の風、後北西の風。穏やかな天気のはずだったので、昼までに、スタート岬を越える計画。しかし、港の外にでたら、いきなりの強風で雨まで降ってきた。天気予報は、まったくあてにならない。向かい風の中、帆走。スキッパー役のグラハムはずっとチャートテーブルで、海図とGPSを見ながら思案中。

計画変更

9:30にグラハムから「プラン変更。サルコム (Salcombe) へ向かう」とのアナウンス。この風では、プリマスは無理なので、早々にあきらめることにしたらしい。雨の中、タックを繰り返しながら進むけど、見える景色は全く変わらない。

11:15 グラハムから「出航したダーマスへ戻ることにする」というアナウンス。3時間帆走して風上には1マイルしか進んでないとのこと。向かい風の場合は、プリマスは無理だけど、サルコムまでは行けるだろうと考えていたのだけども、甘かった。
Golden Vanityは、木造の重たい、100年前の船。風上へ帆走性能は、あまり良くない。グラハムは、ここまで風上に上らないとは考えていなかった様子。


(なぜか、GPSに航跡が途中までしか記録されていなかったので、途中まで。)

帰りは、追い風で一直線。ところが、ダーマスに帰ってみると、いきなりぴかぴかのいい天気。イギリスらしくて笑うしかない。

ダーマスで

係留ブイに止めて、昼ごはん。2014年に建造されたばかりのセイルトレーニングシップ、2代目 Royalist が停泊してた。104フィートのブリッグ。イギリスの田園風景の中でみるとまた格別。

昼ごはんの後、係留ブイに係留する練習。デイスキッパーコースの三人が順番に、ヘルムオーダをだして、ブイのそばまで船を近づけて係留を指示する。風をみて、潮の流れを確認して。引き潮だったので、エンジンを止めるのが早すぎると押し戻されてしまう。その後、ロープワークのテスト (実技と口頭試問)。これで、今日の講習はやっと終了。

航海計画をたてる

明日のスキッパー役は、私。ジェスにチャートテーブルに呼ばれて航海計画をたてるように言われる。まずは、iPhoneで天気予報の確認。

Southwest, veering northwest at times 5 to 7
Slight or moderate shower good occasionally poor

南西、時により北西へ変わる。5-7ノット。
海況は、Slight (波の高さ 0.5-1.25m)または、Moderate (波の高さ 1.25-2.5m)
にわか雨
視界は、良好 (5 mileより上)。時により、不良 (2 mile以下)

それから、潮の確認。
HT 12:16
LT 18:35

風は、南西または、北西とのことなので、北西の風だったら今日行けなかったサルコムをめざす(PlanA)。南西の風の場合、北東側の港をめざす (PlanB)。ということにして、航海計画をたて始める。夜ごはんも大急ぎで食べて、また海図に向かう。やっとPlanAができあがったら、23:00。
もうPlanBをたてる時間はないので、南西の風でもPlan Aということにして、あきらめて就寝。また、180度タックになってしまったら、ダーマスに戻るか、ブリクサムに向かうことにする。

4日目の航海は、こちらから。
onthewaters.hatenablog.com